取締役を辞めさせるのは難しい
株式会社を設立するには、取締役は最低一人いれば十分です。そのため、新しい事業を小さく始める場合は、ほとんどの方が取締役一人か、もしくは取締役を数名にするとしても、家族などの親族を取締役にしています。
しかし、なかには知人などと共同出資して、その知人を取締役として株式会社を設立する方もいらっしゃいます。
このように、家族や親族以外の人を取締役にするときには、そのメリットデメリットをしっかり考えていかなければいけません。
なぜなら、あとあと取締役に加えたその知人と仲違いした場合、その取締役を勝手に辞めさせることが難しくなるからです。
一般的に取締役が辞める場合としては
- 任期満了
- 辞任
- 死亡
- 解任
などがあります。
このとき、取締役を会社都合で辞めてもらう方法としては「解任」となります。つまり、株主総会の決議で取締役の首を切るわけです。
しかし、この「解任」という方法、会社都合でいつでも取締役の首を切れるメリットはあるのですが、その反面、その取締役から損害賠償請求をされてしまうデメリットもあるんです。
ですから、家族以外の人を取締役にするときには、そのようなことも十分に考えて取締役にするかどうかを判断しましょう。